発達 OT EXPO 2024
ごあいさつ
チームT.S.B 2024年度の当番長を拝命いたしました森村慎吾と申します。
今回は、本大会のテーマ、内容について私が考えていることを皆さまにお伝えさせていただきます。
今年、私は数多くのセラピストと、数多くのセラピィとの出会いに恵まれました。みんなが、自分の持てる知識と技術と知恵をフルに活用し、目の前のこどもと対峙している姿や、じっくりと思考する姿を見て、「私はこのままではいけない」「セラピストとしてもっと成長したい」という想いが、ドンドンと湧きあがってきました。
なかでも「本物」と呼ばれる人たちのセラピィを見ていると、淀みなく時間が流れて気がつくとこどもが変わっています。こどもの気持ちが崩れたり泣いたり嫌がることでさえもセラピィの一部になっています。関りはシンプルですが見ていることや考えていることをお聞きすると、深く濃厚な分析とねらいがありました。昨年度の発達OT EXPO 2023でご登壇いただいた、矢谷令子先生の言葉をお借りすると“作業療法とは、作業を用いて療法と成す”“療法はその成果を問うもの”を、具現化されていると感じました。
「私も療法をなせるようになりたい」「私もこどものことを分かりたい」と強く思います。この思いはきっと私だけではなく、多くのセラピストの皆さまもお持ちになれているのではないでしょうか?
この思いを皆さまと一緒に実現するために、今年のテーマを決めました。
今年のテーマは「こどもとセラピィ○○○」です。
時代の変化と共に私たちセラピストの職域は広がってきました。集団療育、コンサルテーション、園や学校連携など多岐に渡り、こどもと個別で関わる機会がないこともたくさんあります。それもで、目の前にいる【世界に一人だけのこども(人)】に作業療法をすることを忘れないために、発達OT EXPOの企画を考えました。
1月11日の午前は、スペシャルゲストに黒澤淳二先生と小松則登先生をお迎えした企画をご準備しております。“本物”と呼ばれる先生方は、こどもと関わる時に何を考えておられるのか?先生方の“みる”“感じる”“確認する”“考える”ポイントを言語化していただき、参加者のみんなで共有したいと考えております。1月11日の午後は、3名の先生に作業療法の実践を指定演題発表という形でお話いただきます。そして、1月12日は発達OT EXPOと言えばコレ!大ケース検討会を企画しております。
2025年、年の初めから頭をフル回転させる企画をご準備することが出来ました。メイン会場を大阪に、全国12サテライト会場をオンラインでつないで開催いたします。
皆さまと一緒に多くを感じ・考え・共有したいと思っています。多くの皆さまのご参加をお待ちしております。
4代目 T.S.B当番長 森村慎吾