
久保 友明
「⾷べること」として考える
16・17 年前に初めて働き始めた職場は重症⼼⾝障害児・者の⼊所施設を持つ施
設だった。作業療法に成り⽴ての1 年〜1年半は⼊所の病棟で⼊所しているかたに
対して作業療法を提供していました。その施設では先⼈OT 達が⾷事に介⼊してい
て⾃然と⾃分も⾷事に関わるようになっていました。新⼈でしたが、⾷事のことは
作業療法⼠が評価して、発⾔していくことが求められる環境でした。そこで、⾷事
中も⼿をなめる…曲がった⾝体でスプーンを使って⾃⾷する…嫌なものがあると⼝
から出すなど⾊々な「⾷べること」に対してアプローチをしたのが⾃分の「⾷べるこ
と」への作業療法の原点だったと思います。
働き始めた頃、「⾷べること」への介⼊としてVF での評価ややわらか⾷・ゼリー
⾷などの⾷形態へのアプローチが台頭してきた時期だったと思います。正直、研修
会の中で画期的だなと感じ勉強した時期や積極的に⾷形態などを考えた時期もあり
ました。しかし、時間が経つにつれてこれは本⼈さんの「⾷べること」にアプローチ
できているのか?上⼿く飲み込めていることだけでその⼈の「⾷べること」は豊かに
なるのか?という疑問を抱くことが多くなってきました。本⼈の⼝腔の構造と動
き、⾷形態をみて安全に送り込めるものをたべる…飲み込めれば「⾷べること」にア
プローチできているのか?改めて⾃分の「⾷べること」を考えていくと…週末家族
が集まって⼀緒に⾷事をする、出かけてみんなで外⾷する、誰かに⾷事を作って振
舞う、おいしかったお店をシェアす
る...などただ⾷べ物を⾷べることや栄養を摂取することだけでは収まらないこ
とがたくさん上がってきます。このように捉えていくとやはり「⾷べること」の障
害があることはそのお⼦さんや家族の⽣活にとても⼤きな影響があるのではないか
と改めて感じています。
今回のサークル企画では、作業療法⼠としてその⼈の⽣活の中の「⾷べること」
に対してどのようなことが出来るのか?を改めて考えていくきっかけにしていきた
いなと考えています。ただ、飲み込むことや安全な⾷形態で⾷べることなどの摂
⾷・嚥下だけで「⾷べること」を捉えるのではなく、その⼦やその⼈の「⾷べるこ
と」にどのようにアプローチできるのか皆さんと⼀緒に深く考えていけるような時
間にしたいなと思っています!
⾷べることを考えるサークル
久保友明
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