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​小松 則登

「食べること」について作業療法を用いて考えてみる。

特に子どもの食べること~哺乳から偏食・拒食まで~

6.21にむけて
〇食べることは「生きる」ことで栄養を摂ることになります。生きるというのは生命をつないでいくこと、後の世に子孫を残していくこと、私たちが直面している人口減少時代に人類を維持していくことでもあると思います。イキイキと生きるというようにオノマトペを使うともっと楽しくなってきますが、これは最近、朝、テレビ静岡の制作で観た「テレビ寺子屋」の講師の方が言っておられました。
〇あ、オノマトペを使うと楽しくなる、ということをですが。「モグモグ」と食べる、「ゴクゴク」飲む&呑む、も楽しくなってきますね。「パクパク食べてたね」というとどこかの旅行先で誰かが食べていたことを表してますし、「バクバク」とするとものすごく食べているように聞こえてきて、そのシーンが目に浮かびます、これも楽しそうです。他には「モリモリ」とかもありますね。面白いのはこれらの言葉には口腔運動が含まれているところでしょう。ソフトクリ-ムなどは「ペロペロ」なめて食べる、などと舌の運動まで表現されています。あ、「いただきます」の向こう側の話でしたね、ずいぶんと脱線しました。閑話休題!
〇イキイキと食べること、それはその人の生活、人生の中で”食”がどんな位置を占めているか、つまりオキュパイされているかも説明してくれます。作業療法で食べることを考えていこう、という試みを今回行うのですが、大きくは二つのことのように思います。一つはお子さんが発達していく過程の中での”食”、一つは食べることとは何か、を捉えなおすことにあります。ごくごく狭い、いち作業療法士のわたしとしての私見ではありますが、セラピィとしてはごはんを使った作業療法である、と位置付けてこれまでお子さんの食べることのセラピィを考えてきました。
〇作業療法をやらせていただき、まだ30年くらいですが、最初からずっと、ごはんのことはやっていました。職場が入所施設でしたのでお風呂の介助から、ごはんの「訓練」まで幅が広く、ADLをマジカ(ドンキ!)に診ることができたことは大きな財産でした。この世界でごはんのことを話すと「摂食・嚥下」という言葉に変換して使いがちですが、それはそれで一般的に使われているとして、いろいろな場ではそう使われて至極当然だと思われます。しかし、それは一般であって全般ではない。だから”蟻の一撃”(byハガレン)として「食べ物を使った作業療法」だとか、「食べ物を用いての作業療法」とか、「食べ物で作業療法」などと、言葉あそびにもほど(アソホド)がありますが、自分では自分として整理してきました。そして、今があります。冒頭のオノマトペのようにこれらのことばは臨床実態から生まれてきたことばであるのでこの「作業療法」を用いたごはんの話、いくつかは現場から誕生した、と言えます。
〇当日は、他のサークルメンバ-のみなさんのお話もありますが、これまでのT.S.Bの企画には必ずあった症例検討会などはありませんので、「明日からこういうケースにはこういうことをしてみよう」ということにはならないかも知れません。つまり今回は「食べる」ということを様々な角度から話し、考える機会を準備しようということが研修のコンセプトになります。そもそも、作業療法士で食べることをやっている人は私の肌感ですが「少ない」気がします。しかも、さらに、環境設定、つまり食形態、姿勢、食具、食事動作以外にセラピィとしてとらえて行っている人がいるのか、いないのか、そもそも職場で食事の作業療法をやっている方はもっと未知数であるように思っていますが・・・実はそうではなかった!という新たな出会いと発見があるといいな、と願っております。当日が楽しみです!


T.S.B 拠りどころ オキュペイショナルセラピスト 小松則登 (愛知県医療療育総合センタ-中央病院)

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